在庫が溜まってきてどうしようもない!でも在庫がないと品切れしてしまう!商品の適切な在庫量はどうすれば分かるんだ
在庫は多すぎても少なすぎてもいけません。ここでは在庫に関する知識を勉強していきましょう。
欠品率
欠品率とは売場の商品がどれぐらい欠品しているかを表す指標です。
欠品率が高いことは品切れが多いことを表すため、商品の売上に大きく関わる指標です
欠品率の計算法
$$欠品率(\%)=\frac{欠品した合計個数}{商品の個数×日数}×100$$
上記の場合だと10個の商品が1週間の間に合計7個欠品したことになるので
$$欠品率(\%)=\frac{7個}{10個×7日}×100=10\%$$となります。
欠品率は目安としては最低でも「1%を切る」というのが目標です。
回転率
回転率は一定期間に何回在庫が
入れ替わるかを表す
回転率の計算法
$$平均在庫高(売価)=\frac{期首在庫高(売価)+期末在庫高(売価)}{2}$$
$$回転率(回転)=\frac{売上高}{平均在庫高(売価)}$$ となります。
上記の場合
$$平均在庫高(売価)=\frac{20万+40万}{2}=30万$$
$$回転率(回転)=\frac{90万}{30万}=3回転$$となります。
ある期間の売上を、ある期間の最初と最後の在庫高からその期間中の平均の在庫高を計算したもので割ることである期間の間に何回在庫が入れ替わったか計算する。
回転率が多い=多く在庫が入れ替わっている=よく売れている、ということになります。
在庫日数
一定期間に何回転したかで
現在の在庫が何日分か計算する
在庫日数の計算法
$$在庫日数=\frac{回転率を計算した期間}{回転率}$$ となります。
上記の場合、先ほど3回転と求めたので
$$在庫日数=\frac{30日}{3回転}=10日$$となります。
つまりこの商品の今ある在庫は10日で無くなるということがわかります。
在庫の調整
在庫を半分にすると回転数は増え
在庫日数は減る
在庫量を減らすことで在庫スペースの有効活用や保管費用の削減になるが、代わりに欠品のリスクが増えるため、データを見ながらバランスを考えることが必要になる。
交叉比率
多くの在庫は経費がかかり
店の利益を失う可能性がある
粗利が少ない商品ほど販売までに時間がかかると経費のほうが大きくなり利益が消えてしまう。
利益が出てよく売れる商品は在庫を持ち、利益が少なく売れない商品は在庫を持たないようにするための指標が交叉比率です。
交叉比率の計算法
$$交叉比率(\%)=回転率(回数)×粗利率(\%)$$ となりますが、これを変形して
$$交叉比率(\%)=回転率(回数)×粗利率(\%)$$
$$=\frac{売上高}{平均在庫高}×\frac{粗利益高}{売上高}×100$$
$$=\frac{粗利益高}{平均在庫高}×100$$とすることもできます。
上記の場合
$$交叉比率(\%)=3回転×50\%=150\%$$となります。
交叉比率によるタイプ分け
①最も理想的な商品。在庫を切らさないようにして好調をキープするように努める
②在庫は少なくても良いが、今後回転率を高めるのが課題。少し値段を下げる、接客販売に力を入れるなどして回転率を上げる。
③利益は低いが多くの数を売ることで稼げる商品。在庫を切らさないようにしっかりと在庫を持つことが重要。
④早期に売り切りをして別の商品に変えることを検討する。
まとめ
- 欠品率
- 欠品率の計算法
- 欠品率の計算法
- 回転率
- 回転率の計算法
- 回転率の計算法
- 在庫日数
- 在庫日数の計算法
- 在庫日数の計算法
- 在庫の調整
- 交叉比率
- 交叉比率の計算法
- 交叉比率によるタイプ分け
- 交叉比率の計算法