発注とは売れてなくなった商品を追加で注文し仕入れることです。
発注しすぎると過剰な在庫になってしまう、発注が少ないと品切れを起こしてしまいます。
適正な発注とはどのようなものかを勉強していきましょう。
発注に必要な知識
発注点
発注が必要になる在庫量のこと
発注点以下の在庫量になって発注をかけても売れる数に間に合わず品切れする。
売れる商品ほど発注点は高く(早めに発注をする)、売れない商品ほど発注点は低く(品切れギリギリに発注しても間に合う)して適正な在庫量を保つ。
発注リードタイム
発注してから商品が届くまでの時間
発注リードタイムが長い商品ほど発注点を高めに設定し、早めに発注をしないと商品が届くまでの間に品切れする。
発注点の求め方
例)1週間に10個売れる商品
発注リードタイムは2日かかる場合
1週間で10個であるため、
1日に売れる数=10÷7≒1.4個
つまり発注リードタイムの2日間に売れる数は
2日×1.4個=2.8個≒3個
つまり在庫数が3個になったときには発注をしておかないと間に合わないので発注点=3個
発注点=発注リードタイム(日)×1日に売れる数(個)
発注の方法
定期発注方式
毎回一定の期間が経ったら
必要な量を発注する
- メリット
- シーズンや年間行事によって売れ方が変わる商品が管理しやすい
- デメリット
- どれぐらい売れるかを予想して発注するのが難しい
- コンスタントに一定量売れる商品には向かない
商品の在庫量や売れ方を見て発注ができるため、売れ方が変わる商品にも対応しやすい。
売れている時季は発注点を高くして多めに発注をし、売れていない時季は発注点を低くして少なく発注をする。
定量発注方式
発注点になったら
毎回一定の量を発注する
- メリット
- コンスタントに一定量売れている商品を管理しやすい
- 毎回同じ量なので発注に時間がかからない
- 必ず一定の在庫量があるので品切れしにくい
- デメリット
- 急激な売上増加には追い付かないため、季節や年間行事により売れ方が変わる商品には向かない(売れる時季は品切れになり、売れない時季は過剰在庫になる)
上であげた、例)1週間に10個売れる商品、発注リードタイムは2日かかる場合、では
在庫が3個(発注点)になったときに7個発注する、とだけ決めて毎回同じように発注し続けるだけでよい。
発注方式の選び方
とてもよく売れている商品をAランク
それなりに売れている商品をBランク
あまり売れていない商品をCランクとする
Aランクは定期発注方式
Aランクは売れ個数や在庫を把握するため
定期発注方式で管理
シーズンや年間行事によって売れ方が変わる商品も定期発注方式を採用する。
B,Cランクは定量発注方式
売れ個数の少ないB,Cランクは
常に一定の在庫量を確保し品切れを防ぐ
Aランクの商品に時間をかけるためにもB,Cランクの商品は定量発注方式である程度の在庫数を維持して手間をかけない。
安全在庫という考え方
急に売れたときのために
ある程度の在庫が必要
急に売れても品切れしないような
最低限の在庫が安全在庫
例)1週間に10個売れる商品、発注リードタイムは2日、安全在庫を5個持つ場合
発注点=発注リードタイム(日)×1日に売れる数(個)=2日×1.4個≒3個
3個になったときに発注をすれば間に合うが、安全在庫として5個は確保しておきたいので
発注点=3個+安全在庫5個=8個
となり在庫が8個になったときに発注をする。
発注点=発注リードタイム(日)×1日に売れる数(個)+安全在庫(個)
まとめ
- 発注に必要な知識
- 発注点
- 発注リードタイム
- 発注点の求め方
発注点=発注リードタイム(日)×1日に売れる数(個)
- 発注点
- 発注の方法
- 定期発注方式
- 定量発注方式
- 定期発注方式
- 発注方式の選び方
- Aランクは定期発注方式
- B,Cランクは定量発注方式
- Aランクは定期発注方式
- 安全在庫という考え方